隠居

畏友赤羽氏を渋谷のんべい横丁の「鳥重」にお連れし、さらに「石の華」へ。
鳥重の野趣あふれる肉の重みと旨み、石の華の繊細なカクテル。
お気に召したようで何より。


ふたりの話はもっぱら湯治と温泉に。
早く湯治に行ける身分になりたいものだ。
以前、戦後すぐに作られた映画を見たときに、農家の若い娘さん(吉永小百合だったような。違うかな)が
「俺らも早く隠居して縁側で煙草さ吸える身分になりてぇもんだ」と言っていたのが
妙に記憶に残っている。そんな心持ちである。