朝日新聞の人権意識

大菊の天丼

昼:天丼@大菊 黒くて辛いタレが江戸の天ぷらには欠かせない。


夜:イルキャンティ代々木公園店で職場のS部長、若手のT君、M君、I副部長と飲む。ウニソースのペンネが美味。普段飲まない人たちとの会話は楽しい。頭の、使っていなかった部分を揉みほぐされるような感覚だ。


ところで今日は、午後一杯、法務部主催の会議だった。プログラムの一環として、個人情報保護の動きについて弁護士のお話をうかがった。自治体や大学での個人情報漏洩を例にとり、個人情報保護法施行前でも情報漏洩に対する救済(=損害賠償)が確立されつつあるという。
実は5年ほど前に、私も個人情報漏洩の被害者になったことがある。練馬から渋谷に引っ越して1週間も経たないうちに朝日新聞の勧誘員がやってきた。朝日新聞は取っていなかったし取る気もなかったのだが、さすがすぐに見つけるなぁと思いながらドアを開け、話をしていたところ、勧誘員が何やら紙片を手に持っている。ちらっと見ると「コンテナ情報のお知らせ」とあり、私の新住所、氏名、移転日が書かれている。朝日新聞の関連会社である朝日トップスから地元の販売店宛の紙だ。
勧誘員に強く抗議し紙片を取り上げた上で、朝日新聞のお客様相手の部署に、どういうルートで個人情報を手に入れたのか、普通の企業より人権に配慮すべき新聞社がなぜこのような形で個人情報をやりとりするのか、と後日問い合わせた。
これに対し、朝日新聞の販売もしもしセンター所長名で以下の文書が回答として送られてきた。
-運送会社が引っ越しの付随サービスとして客の要望する購読紙を移転先の販売店に連絡していたのが始まり(私は運送会社に要望した覚えなどないが)。
-今回の入手経路は、すでに情報を処分してしまったので、特定できない。
-プライバシー侵害については回答なし。
今も同様のことをしているのかは知らないが、5年前であってもプライバシーの重要性は社会的に認識されており、当の朝日新聞がこうした人権問題では先頭に立って報道をしていたはずである。そのような報道姿勢をとる一方で、他人のプライバシーを金でやりとりし、そのことを指摘されても満足な回答が出来ない。実にあきれた新聞社である。